ストレスだらけの都会を離れてゆったりと田舎暮らし、憧れますよね。今回は住みたい田舎町ランキング1位に輝いた山梨県北杜市ってどんなところ?住んでみて分かった!意外な驚きとは?実際に移住した家族の生活ぶりやホンネに迫ります。
住みたい田舎ベストランキング総合1位
2018年版「住みたい田舎ベストランキング」の総合部門で1位に輝いたのは「山梨県北杜市」、八ヶ岳や甲斐駒ケ岳といった山に囲まれた高原のまちです。豊かな自然と南アルプスの良質な水源を蓄え、バブル期には人気観光地として清里ブームを巻き起こしたこともあります。サントリーのウィスキー工場があるのも水が美味しい証拠ですよね。
都会からの移住者が急増中
自然溢れる北杜市は、平成27年から移住者の定住促進事業を進めています。かつての高原リゾートブームが衰退し放置されているペンションや、住み手のない空き家の情報をホームページ上で公開したり、就業支援や住宅支援の制度が充実しています。移住を決めた人が安心して暮らせるようにしっかりとしたバックアップ体制を整備したことが移住者増加に結び付いた大きな要因です。
東京のど真ん中!文京区から移住
4月17日放送の「スッキリ」では、実際に都会から移住した家族の様子が紹介されていました。
最初に登場したのは、内藤さん一家、おばあちゃん、内藤さん、お子さんの親子3世代での移住です。
移住前に内藤さんが暮らしていたのは東京都文京区、子育てに対して窮屈さを感じていたことから北杜市への移住を決めたそうです。
決め手は手厚い子育て支援
自宅:築17年別荘として使用されていた家を購入
150坪の広い庭付き!高い吹き抜けと広いリビングが印象的な120平米のご自宅は、以前別荘として使用されていた物件を購入、別荘感たっぷりな暖炉もついてお値段3200万円だったそうです。
移住の決め手はなんといっても「子育てのしやすさ」。
北杜市では子供二人目から保育園が無料、中学生までは医療費も無料、出産時には50万円のお祝い金ももらえます。充実した環境で安心して子育て出来るのは大きな魅力です。
美味しいものがいっぱい!
内藤さんが移住して良かった!と感じたことは、食べ物がおいしいこと。
北杜市には「ひまわり市場」というご当地スーパーがあり、八ヶ岳で育った地元の新鮮なお野菜がたっぷり食べられるそうです。マスタードリーフなど珍しい品種もあって楽しみながらグルメを満喫!
意外なマイナス面も
ゆったり子育てを楽しむ内藤さんですが、田舎ならではの意外な驚きもあります。
まずは、車がないとどこにも行けないこと、必要に迫られ移住してから運転免許を取得したそうです。
更に驚いたのは、生活費がかかること、都市ガスが引かれていない北杜市では冬の暖房は灯油に頼るしかありません、真冬には-10度まで気温が下がるという同市、暖房費はなんと東京時代の3倍だそうです。
ペンション経営の夢を叶える
続いて紹介されていたのは、神奈川県川崎市から移住した河野さんファミリー、教師をしていた旦那様と、奥様、9歳のお子様の3人家族です。
河野さんの夢はペンション経営、北杜市に移住することで夢を叶えることが出来ました。現在は非常勤講師をしながら週末のみペンションを営業しています。
ペンション件ご自宅は築30年、818平米もあります、それでもお値段3300万円、都会では考えられない価格です。
移住したばかりの頃は、暗闇を怖がっていたお子様も今ではすっかり慣れてのびのびと遊びまわっているそう、良かったですね。
夫婦でジビエレストラン
最後に紹介されたのは、東京都世田谷区から移住した鈴木さんファミリー、夫婦と3人のお子様の5人家族です。東京都の住みたい区ランキング上位の世田谷区から移住するとは驚きですが、こちらものんびりとした田舎暮らしを満喫中です。
東京でもレストランを経営していた鈴木さんは、移住した北杜市でもレストランを経営しています。建物だけで100坪、築170年の古民家を改造したお店では地元の山菜やジビエを中心としたコース料理が堪能できます。水や食材の質と美味しさにほれ込んで移住を決めた鈴木さん、料理人ならではの理由とも言えますね。
森の中の保育園
同番組では、とても素敵な保育園も紹介されていました。
清里にある「聖ヨハネ保育園は」山の中にある保育園、のびのび保育をモットーに大自然の中で自然と触れ合うことで子供の自主性を養うことを目指しています。入口がどこか分からないほど「森の中」にある保育園、園児たちは森の中を自由に遊びまわっています、転んでどろんこになってもへっちゃら!ホントに楽しそうな様子でした。
まとめ
紹介されていた3家族とも、自然に囲まれてゆったりとした田舎暮らしを満喫していました。
北杜市に限らず、以前田舎暮らしがブームになった時には、移住後の仕事が見つからなかったり地元住民とのつきあいが上手くいかなかったりと、再び都会に戻ってしまう人もいたそうですが、現在では移住前の「お試し移住」など公的な支援策を進めている自治体も多く、安心して移住できる環境が整っているようです。