ザノンフィクション マキとジョン オカマとオナベ夫婦の老後


画像引用:ジョン&マキ倶楽部

前回の放送で話題になったゲイのマキさんとレズビアンのジョンさんの「逆転夫婦」のお話。
還暦間近のマキさんを支えるジョンさんも60代半ばに差し掛かり、二人にも老後の闇が襲ってきます。
二人の経歴や本名、どんな出会いだったのか?不思議なカップルの人生を振り返ります。

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マキさんは高学歴!

ゲイのマキさんは茨城県出身、本名を宮本昌樹さんといいます。早稲田大学教育学部卒という高学歴の持ち主で、当時の夢は教師になることだったそうです。ところが、在学時代に自分の中にある女が覚醒、それまで感じていた性に対する違和感を払拭すべく女装での生活をスタートさせます。大学の授業も女装で出席するようになり、卒業式まで女装を貫いたそうです。

売れっ子ダンサーとして活躍したことも

若い頃のマキさんは超キレイ、学生時代には当時有名だった六本木プティ・シャトーで売れっ子ダンサー兼ホステスとして活躍していました。卒業と同時に同店を辞めて全国のゲイバーを転々とする「渡りゲイ」となりますが、しばらくして群馬県前橋市で念願の自分の店(ニューハーフのショーパブ)をオープンさせます。


画像引用:ジョン&マキ倶楽部

借金返済に苦しむ

しかし、ここからが大変!当初は順調だった店の経営もバブル崩壊とともに厳しくなっていき、オープンから6年で閉店を余儀なくされてしまいます。残されたのは膨大な借金のみ、ここから返済の日々が続きます。地方のゲイバーで働いたり、古巣の六本木プティ・シャトーに戻ったり、一時はOLとして働いたこともありました。プティ・シャトーでは、出戻りながらも再びナンバーワンに返り咲いた!そうです、さすがマキさん、スゴイです。

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レズビアン、ジョンさんとの出会い

ジョンさんは群馬県前橋市出身、本名を宮本佳枝さんといいます。
見た目は女性ですが、中身は男性のレズビアン、普段から男装しています。高校卒業後は品川プリンスホテルで働いた後、都内のレズビアンクラブや喫茶店での勤務経験を経て故郷である群馬県前橋市に戻りゲイバーを始めます。
二人が出会ったのはここ、当時ジョンさんが経営していた前橋市のゲイバーで働き始めたことがきっかけでした。ジョンさんはオカマとオナベが一緒に楽しめる「パブハウス・ジョン」というお店を経営していたことがあります、性の垣根を超えた自由な雰囲気で、ジョンさんのLGBTに対してのオープンマインドな一面がうかがえます。

オカマとオナベの夫婦誕生

マキさんには長年連れ添っていたパートナーがいたこともあり、しばらくの間二人の関係は「お友達」で「恋仲」に発展することはありませんでした。しかし年を重ねるにつれ、社会保障や世間体を考えると夫婦になったほうが何かと有利ということで、二人は「結婚」に踏み切ります。性に対する偏見は今よりも非常に厳しかった当時、二人は親戚から絶縁されるなど辛い環境にあったことも原因のようです。この結婚をマキさんは「友情結婚」と表現しています。

更年期障害も、老後の不安

ゲイとレズビアンカップルの二人ですが、マキさんは還暦間近、ジョンさんも60代半ばと老後を意識する年齢となります。長年ハイヒールを履き続けたマキさんは腰痛や他にも関節炎に悩まされ、ジョンさんも更年期障害に苦しんだりと体調不安が話題に上ることが多くなりました。

ジョンさん、介護の世界へ

華やかな世界への未練を断ち切れないマキさんに比べジョンさんはとても現実的、二人の生活費を稼ぐべく地道に頑張ります。交通事故に遭った経験もあり、介護の世界に興味を持ち始めたジョンさんは、ヘルパーの仕事に就いたり介護福祉士の資格も取得しています。

マキさんとジョンさんの今

世間の偏見を乗り越えて逞しく生きる「逆転夫婦」、二人は現在も元気に暮らしているようです。
ジョン&マキ倶楽部では、マキさんが抜群のスタイルでイベントに参加する様子や、ジョンさんの得意料理が紹介されています。
LGBTの老後については、社会保障や法整備など多くの問題がありますが、自分に正直に、まっすぐに生きる二人の姿はたくさんの人々に勇気を与え続けていると感じます。

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